最近、日本ではなにかと「非常識」「悪ふざけ」行為のネット投稿が非難の的だが、ネットの「prank」(いたずら)は世界的に流行中でもある。さきごろ、米国ニューヨーク州の大学ではニセモノ教授が新入生をダマす事態が発生し、YouTube(ユーチューブ)でも話題だ。
じつはホンモノ教授とグルだった
9月上旬(2013年)、優に数百人は入りそうな大教室で、化学の講義が行われようとしていた。講義の開始数分前に早々と現れた男は、自分が講義を担当する教授だと自己紹介する。だが、これは変装した上級生であった。彼はこのイタズラのために練習を重ねたというだけあって、とても学生には見えない。貫禄、威厳たっぷりのタフなニセ教授は、まず「このクラスは取るのが非常に難しい」と言い渡す。昨年はなんと半数以上が単位を取得できなかったというのである。学生たちに動揺が走る。ニセ教授はさらに「ケータイ電話やパソコンを使うのはよろしくない」と主張し、あわててパソコンをしまう学生が続出する。
だが、そこへちょうど本物の教授が登場。「君は誰だ!」と問いただされ、ニセモノは脱兎のごとく教室から逃げ出す。学生からは拍手と歓声が沸き起こった。ちなみに、このいたずらは本物の教授も承知の上で、新入生をジョークで迎えたいという教授の粋な(?)計らいだったとのことである。