トルコの代表的観光地カッパドキアで、日本人女子大生2人が殺傷された事件で、地元警察はきのう10日(2013年9月)、目撃証言や防犯カメラなどから近くの町に住む、逮捕歴のある27歳の男を拘束して調べている。男の写真を被害者に見せたところ、間違いないと確認したというが、男は否認している。また、一時は「男2人」という情報があったが、このあたりの詳細は不明だ。
海外経験豊富で金融機関に就職内定してた2人
襲われた2人はいずれも新潟大学4年生で、栗原舞さん(22)と寺松星絵さん(22)だ。おとといの朝、ホテルからレンタル自転車でハイキングコースにもなっているゼミ渓谷へ向かった。昼頃に襲われたと見られ、自転車は渓谷入り口付近にあった。午後2時前、2人が倒れているのを観光客が見つけて知らせた。刃物で首を切られており、栗原さんは死亡。寺松さんも一時意識不明だったが意識を回復した。
2人の指導教授によると、栗原さんはベトナムでのインターンシップなど実地の経験も豊富で語学もでき、2人とも金融機関への就職が内定していた。トルコは最後の夏休みのいわば卒業旅行。言葉もできるため、普通のツアー客が行かないコースに出かけて、災難にあった。
治安いい地域で現地は事件に驚き
カッパドキアは標高1200メートルの高原で、林立する奇岩とキリスト教徒の古代住居跡で知られる。世界遺産にも登録されていて、年間250万人が訪れる。治安は他の地域と較べてむしろいい方で、現地の人たちも事件に驚いているという。
司会の加藤浩次「負傷した女性が写真で犯人と確認したということですね」
キャスターのテリー伊藤「回復したのはよかった。カッパドキアの治安がいいのか悪いのかわかりません。日本だってとんでもないことが起るんだし、どこでも起こりうる。変なヤツはどこにでもいるんだと思ってないといけませんよね。1人ならともかく、2人の女性を襲って、しかも殺そうとした。普通ではありえませんよ」
警察が家宅捜索に入る際、犯人とおぼしき男の家が写ったが、なかなかの家だった。はたして証拠は出るのだろうか。