<大杉漣の漣ぽっ(BSフジ2013年9月7日ごご2時30分)>俳優の大杉漣さんが「ほっ」とする発見や体験をする散歩なので、「漣ぽっ」なのです。月1ペースで放送で、毎回、「れんらく(漣楽)」と呼ばれるミッションをクリアしながら、全国各地のスポットをあちこち寄り道しながら歩きます。
この日は東京・世田谷の二子玉川です。高級住宅地が近くに広がり、すぐそばを多摩川が流れるお洒落な街で、ニコタマなんて呼ばれて、住みたい街ランキングでも常に上位です。
ロケはこの夏最も暑かった8月中旬に行われたらしく、気温は33度。現れた漣さんは「ウチの人にさあ、止めといたほうがいいんじゃないのって言われたのよ。この暑さだから」なんて、早くもグンニャリしています。出された「漣楽」は「二子玉にてフォアグラを食券でGETせよ!」というもの。どういう意味なのか。謎解きもこの散歩の目的のひとつでもあるのです。「まるでチンプンカンプンです」といいながら漣さんは歩き出しました。
映画じゃ怖そうな悪役なのに…デパ地下でいそいそお買いもの
最初の寄り道は玉川高島屋ショッピングセンターのデパ地下「フーズシティ」です。食の名店がずらりと並び、いかにもハイソな雰囲気が漂っています。「ブランドばかりだ。僕は巣鴨のほうが落ち着くんだけど…」なんていいながら、漣さんが見つけたのは和菓子の「紫野和久傳」の「れんこん」の澱粉スイーツでした。つるんとしていて、いかにも涼しそうでおいしそう!。さっそくいただいた漣さん、「さすがに品がいいです。これ、れんこん。ボクの名は?」「漣さん」なんて店員さんに言わせてはしゃいでます。
近ごろ、ドラマや映画で絶対悪役という怖そうなおじさまが散歩したり、食べ歩いたりするのが人気みたい。大杉さんなんか、映画の中ではすぐ人殺しちゃいますもんね。「孤独のグルメ」(テレビ東京系)の松重豊さんも同じ。でも、おっかない役の時と素顔の落差がとってもチャーミングなんです。
漣さんはデパ地下で食いしん坊ぶりをいかんなく発揮しました。「バンコクキッチン デリ」では若鶏のタイ風グリルを買い、「築地佃權」でも玉ねぎ入りあげかまを即買い上げ。「おにぎん」ではスタッフ用にとおかかのおにぎり11個購入、「柿安ダイニング」ではマカロニサラダ、「魚がし北田」ではあぶり焼きいわしなどを大量購入しました。もう、お散歩というよりお買い物です。
買いものにも満足して、先を行こうと地上に出てきた漣さんでしたが、あまりの暑さに
「やっぱりデパ地下に戻ろうよ」
スタッフ「それじゃあ、終わっちゃいますから」
漣さん「ちょっとは歩いたほうがいい?」
スタッフ「いえ、ちょっとじゃなくて、だいぶ歩いたほうがいい」
漣さん「じゃあ、歩くけど、行ってちょうだいって言って」
スタッフ「行ってちょうだい」
もう漫才です。しばらく行くと、道端で妙な踊りを踊っている人がいます。両手には麺の湯切りざる。聞けば隣にいあるラーメン屋さんのご主人で、さっそく入ってみると、名物は鮎ラーメン(1000円)だというのです。出てきたのは鮎の煮こごりで食べる付け麺で、一夜干しの鮎も1匹乗ってきます。「いやあ、さっぱり。こりゃあ旨いや」と箸を進める漣さんに、スタッフから「あまり食べすぎると、この後食べられなくなりますから」と声がかかってもまったく無視。二番だしでお茶漬けまで食べてしまいました。