トルコ中部の世界遺産の観光地カッパドキアのゼミ渓谷で9日(2013年9月)、日本人の女性観光客2人が男にナイフで刺され死傷する事件があった。死亡したのは栗原舞さん(22)、一緒にいて負傷したのは寺松星絵さん(22)だ。犯人の男は地元の警察に身柄を拘束されたという。
地元観光関係者「個人観光客多く治安は非常にいいところ」
現地の観光会社経営者によると、「事件のあった現場は、昔キリスト教の修道院があった博物館の裏側にある谷で、個人観光客がよく歩くところです。治安は非常に良く、こういうことは初めてのことです」という。
中東特派員の経験のあるテレビ朝日外報部長の内藤正彦がこう伝えた。「事件のあったゼミ渓谷は、レンタルバイクを借りて、バイクから降りて渓谷を1時間ほど歩いて戻るコースです。途中に土産店が1軒あるが、その間は誰もいない人目が切れるところです。2人はガイドをつけていたのかどうか。現地の旅行代理店でガイドはつけられるが、一本道なのでガイドをつけないケースもあります」
宮田佳代子(ニュースキャスター)「まったく知らないところへ行くのに、個人旅行はハードルが高いはずですが、今はインターネットに情報が溢れていて現地の模様が手に取るように分かります。チャレンジしたくなるし、大丈夫という気持になることがあるでしょうね」。
友人と気楽な旅行も結構だが、若い女性が2人というのは国内旅行でさえ最近はリスクが高い。いくらトルコは親日的で治安がいいとはいえ、外国では危険度は跳ね上がる。
文
モンブラン