2020年の東京オリンピック決定を伝えたきのう9日(2013年9月)、キャスターのテリー伊藤は「最低でも金メダル30」とうそぶいた。これまでの日本の最高は、東京(1964年)とアテネ(04年)の16個だ。「スッキリ!!」は悪のりして、7年後にいけそうな金の卵をさがしたら、いや、いるいる。
「打倒!吉田沙保里」の村田夏南子、卓球の石川姉妹、競泳は瀬戸大也とパラの池愛里
まずは女子レスリング。女王・吉田沙保里選手を追い詰めた新星がいた。村田夏南子選手、20歳。今年6月の全日本選抜の55キロ級決勝で、吉田と対戦して序盤リードを奪って観衆を驚かせた。最後に逆転され、悔し涙を流した。
もともとは柔道をやっていて、中学2年生で全国優勝という実力者だったが、08年の北京五輪の吉田の2連覇を見て、「打倒吉田」とレスリングに転向した。高校選手権で3連覇。昨年12月の全日本選手権で優勝したのだが、吉田は欠場だった。このとき、「まだちゃんとした日本一になってない」といったほどだ。
卓球には石川梨良選手(16)がいる。ロンドン五輪で団体銀の石川佳純選手(20)の妹だ。日本オリンピック委員会(JOC)の「エリートアカデミー」の師弟選手で、東京には姉妹で出場したいという。
水泳では、8月の世界選手権で400メートル個人メドレーで金メダルの瀬戸大也選手(19)。「ピークのときに東京」と本人もいっている。
パラリンピックの競泳では池愛里選手(14)がいい。7月の日本大会で50メートルと100メートルの自由形と背泳で、大会新記録で優勝している。小学生のとき、 左足の肉腫手術で足首から先が動かない。「それを乗り越えられたから今の自分がいる」といい、「まずはリオで、次が東京」と自信を見せる。
サッカーの新星はスペインにいた。久保建英選手はまだ12歳の小学校6年生だが、なんとFCバルセロナジュニア所属だ。2011年、10歳のときにバルセロナの入団テストに合格し、フォワードで活躍している。先月行われたJリーグのジュニアチームとの対戦で、テクニック、ゴールの決定力の高さを見せつけた。7年後には東京五輪どころじゃないかもしれない。