2020年の五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)の総会があと2日に迫った。ブエノスアイレスに東京、イスタンブール、マドリード3都市の関係者が続々到着しつつあって、「スッキリ!!」もいろいろ予想するのだが、こと五輪に関しては下馬評ほどあてにならないものはない。
手前味噌の情報や情勢分析でとらぬ狸の皮算用
日本からはすでに猪瀬東京都知事をはじめ、竹田恒和JOC会長ら関係者やアスリート代表、プレゼンターの滝川クリステルらが乗り込んでおり、きのう(日本時間2013年9月5日)は最後のプレゼン・リハーサルを行った。当日にはモスクワのG20から安倍首相もかけつける。
予定では日本時間のあす7日午後9時からイスンブール、東京、マドリードの順に1時間半づつプレゼンをしたあと、IOC委員97人が投票する。1回目の投票で過半数を得る都市がなければ1位、2位の2都市の決戦となるが、このとき3位に投じた票がどちらにながれるか、これがなかなか読めない。過去にもさまざまなドラマがあった。1964年の東京が決まったときも、前回の東京落選もそうだった。名古屋が断然有利といわれながら、ソウルにもっていかれた苦い過去もある。
読めない理由は、事前の情報が多分に手前味噌ということがある。また、IOCは国連なとど違ってルーズな組織だ。委員は個人の資格で参加が原則だが、国旗を背負っているようないないような、とにかくあいまいなのだ。かつては金や接待で転んだ例もあった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト