コメンテーターの尾崎弘之(東京工科大学教授)は「福島の原発事故後、さまざま起きたトラブルに、東京電力1社だけでは解決できないということがハッキリしていた。なぜ、政府はもっと早い段階から前面に出なかったのか」と、今にもテーブルを叩きそうな勢いで語った。ここ数日で新たなトラブルが次々に発覚している。
一斉に顔出し始めたモグラ
東電はきのう5日(2013年9月)、山側から流れている地中約6メートルの地下水が汚されていることを明らかにした。ストロンチウムなどの放射性物質で、1リットルあたり650ベクレル。司会のみのもんたは「なぜ今まで汚染されていることが分からなかったのかな。地下水の検査はしていなかったの?」
井上貴博アナ「東電はこれまで地下水は汚染されていないとし、その前提で、地下水を汲み上げ海に放出することで、原発敷地内の汚染水増加を抑える計画でした。しかし、今回の調査結果によって、計画を見直す可能性が出ています」
コメンテーターの八塩圭子(学習院大学特別客員教授)は「山側から流れてくる地下水の1日の量がどれほどで、どういうルートで海に流れ込んでいるのかを徹底的に調べて欲しい」と憤慨した。
5日には原子炉建屋の瓦礫を撤去する超大型クレーンが折れる事故もあった。クレーンは3号機の瓦礫を撤去するためのもので、高さ約100メートルと巨大なものだ。
与良正男(毎日新聞論説委員)「金属疲労やクレーン骨組みの劣化などいろいろな原因が考えられるが、どういうメンテナンス・操作体制で行われていたのだろう」
政府はもうモグラ叩きを続けていては対処できないとしているが、どうやらモグラが一斉に穴から顔を出し始めたんじゃないか。