納得させられるか?安倍首相が現地入りして安全説明
奥平が新聞紙面を広げながら報告する。「さきほどまでイスタンブールとマドリードの記者会見に出てきましたが、記者の質問、厳しいですね。イスタンブールに関してはドーピング問題の対応、マドリードに関しては経済状況が本当によくなるのかという質問が出ていました。東京について現地でどのように報道されているかと言いますと、アルゼンチンの主要紙ですが、オリンピックの話よりも汚染水の処理問題が大きく取り上げられています」
横位置の日本の新聞では3段相当のかなり大きな写真付きの記事で、「内容は、氷の壁をつくり汚染水を遮蔽するために使おうとしている、などとかなり細かい記述が出ています。きのうの会見で竹田理事長は、この問題は安倍首相がプレゼンの際にきちんと説明しますと言っていました。とにかく、あす以降ますますヒートアップしていきます」
政府がつい2日前に汚染水対策をまとめたのも、こうした各国の懸念を払拭し安全をアピールするためだったのだろう。海外の関心は高く、相当細かく見ているようで、どこまで説得力があるのか。英国のブックメーカーによると、東京1.62倍、イスタンブール4.0倍、マドリード4.0倍と東京が大本命だが、前回、前々回ともトップだったところが落選している。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト