「屋根を飛ばされビニールシートを敷いていたのだが、今度は風に飛ばされ雨水が滲み込んできた」
激しい竜巻に襲われ2日目の夜を迎えた被災地の埼玉県越谷市を、今度は強い風雨が追い討ちをかけたという。復旧は進んでいない。
最も被害の大きかった越谷市大杉地区には88世帯が住んでいるが、そのうち40人が高齢者で、高齢者夫婦だけの世帯もある。ガレキが散乱している家の中をかたづけて家の前の出すが、そのガレキを約100メートル離れた公園まで運び、廃棄する人手がいない。ボランティアの人たちも入って来てはいるが、人手が足りないの現状という。
罹災証明書発行1か月先…保険受け取れない
住めなくなった家屋そのものの復旧に必要なのはお金の問題もある。保険に加入していない人には、阪神淡路大震災で作られた「被災者生活再建支援制度」があるが、支給されるのは全壊でも最大300万円で建て替えるにはかなり足りない。民間の保険金を受け取るにも、市が発行する罹災証明が必要で、被害家屋が多いため発行まで1か月以上はかかるという。
司会の羽鳥慎一「全壊か半壊の判断でもめるでしょうね。全壊に等しく、もう住めないのに半壊、その判断は非常に難しいですね。いずれにしろ早く進めて欲しいです」
今年のような異常気象が今後も続き、竜巻も多発すると見られているだけに、個人個人で保険に入るなど対策が必要になるだろう。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト