サリンで1429人死亡―米政府報告書
青木理(元共同通信記者)はこう語る。「オバマさんは、ブッシュ前大統領のイラク攻撃を単独行動主義だと訴え当選したわけで、そのときと今回は状況が違うというのはあるのでしょうが、議会が否決すれば政権自体がダメージを受ける可能性があります。
しかし、武力介入すればシリア政権が隣国を攻撃する可能性もあり、中東全体が液状化する危険性もある。この軍事介入は極めて疑問ですね」
8月21日に使われた化学兵器で1429人が殺害されたと米政府の報告書は述べているが、このとき使われた化学兵器はサリンの可能性が高いという。アサド政権はかなりの量の化学兵器を備蓄していると見られており、米政府が懸念するように、これがテロ組織の手に渡り使われるのも怖い。
議会がどんな結論を出すか。現在、議会は休会中で再会されるのは9日以降になる。
文
モンブラン