アニメ映画監督の宮崎駿が公開中のアニメ「風立ちぬ」を最後に引退するという。第70回ベネチア国際映画祭に参加しているスタジオジブリの星野康二社長が明らかにした。
星野社長によると、「風立ちぬ」に登場するセリフ「創造的人生の持ち時間は10年」を監督自ら引き合いに出し、引退の理由について「その10年間は自分はずいぶん前に終わったのだ」と述べたという。
「風立ちぬ」の試写で涙…「情けないですね。みっともない監督でした」
1979年に「ルパン三世カリオストロの城」で劇場用アニメの監督としてデビューし、85年にスタジオジブリの設立に参加した。以来、「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「崖の上のポニョ』など多くのアニメ映画を送り出した。公開中の「風立ちぬ」は5年ぶりの作品で、引退ならこれが最後の作品となる。
今年6月(2013年)の「風立ちぬ」完成報告会見では、記者から「映画を見て涙を流されたというのは本当ですか」と聞かれ、「情けないですね。みっともない監督でした」と答えていた。このときすでに引退を決めていたのだろう。
前田典子(モデル)「『風立ちぬ』が5年ぶりということですので、いま72歳ですから77歳もありじゃないかなと思うのですが・・・」
司会の羽鳥慎一「職人集団で、膨大な時間と労力を、そこまでかけるかというぐらいかける集団ですから、相当な労力だとは思うんです。残念ですね」
宮崎監督は今週6日に引退会見を行うという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト