緊急対策よりオリンピック招致優先
池田健三郎(経済評論家)「これまでの東電の姿勢には、悪い情報をできるだけ出したくないという姿が垣間見える」
いや、悪い情報を出すも出さないも、東電にはもう手に負えなくなったということだ。では、「国が前面に出る」といっている安倍政権なら何とかなるかというと、この問題を国会の閉会審議でやろうとすると「オリンピック招致に悪影響が出かねない」と先送りしてしまった。はたして本気なのかも怪しい。
原子力規制委は汚染水をダダ漏れを放射能事故の「レベル3」に引き上げた。つまり、原発大事故がいま起こっていて、止められなくなったということだ。それでも五輪招致優先なんていっている国に、そもそも国際的な信頼があるのか。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト