「スッキリ!!」も暑さでネタ切れ。大竹真レポーターがきのう29日(2013年8月)に上野動物園に夕涼み…、いや、動物をのぞきにいった。アフリカより暑いといわれる東京で、寒い地方にいる動物たちはどうやってこの暑さをしのいでいるのだろうかというわけだ。これが面白かった。人間にも参考になるかもしれない。
ライオンは木陰でただぐったり
この日の気温は32度。まずはホッキョクグマ。氷の世界の王者だからさぞやへばっているかと思われたが、姿が見えない。「いないね」と水槽をのぞきこんでみたら、「いたいた。潜ってる」。下の階に降りてみると、ガラス越しに水中を気持ち良さそうに泳ぎ回る姿があった。夜間は28度の室内にいるのだが、日中はもっぱら水の中なんだそうだ。
百獣の王ライオンも姿が見えない。スタッフ総出で探すのだが見つからない。ようやく大竹が「いましたよ」と茂みの奥の木陰にいるのをみつけたが、保護色だからカメラは見つけられずにうろうろしている。ライオンは狩りをするのはメスで、オスは1日のうち20時間くらいは休んでいるという。じっと動かないのはいつものことで、暑さを避けて木陰にもぐりこんだというわけだ。
キャスターのテリー伊藤「いいねオスは。何もしないで。ぐうたら亭主」
ところが、同じネコ科の動物でも、トラは悠々と歩き回っている。そしてときおり池の水の中にはいっていく。それもどっしりと水に浸かって、ペロペロと飲んだりして、「気持ち良さそうだ」と大竹。トラは場所を変えては浸っている。首だけはスッと立っていて絵になる。ネコ科の動物は水を嫌うものが多いが、トラは潜ってしまうこともあるんだそうだ。トラの行水、夏だけ見られる光景。
パンダは「室温25度以下の冷房完備」
鳥のケージへ行ってみると、木に止まった2羽のオニオオハシが大きくくちばしを開けたまま動かない。大竹は「暑くて息があがってるんですかね」といったが、違った。口の中の粘膜から水分を蒸発させて身体を冷やすのだそうだ。くちばしの大きなオニオオハシは冷やす効率がいいらしい。
さて、人気のパンダだが、適温が10~20度で、25度を超えると死ぬこともある。そこで、中国は「25度以下で飼育」という条件をつけている。パンダは空調完備の中にいて、暑さは関係ないのだった。
何といっても豪快なのがゾウだ。像は血管が多い耳をパタつかせて体温を下げているのだが、ほかにも鼻で冷たい砂をまきあげて冷やしたりもする。それでも追いつかなくなったときは水に入るしかない。
図体が大きいから水槽も大きく、像はドブンとはいっては寝転んだりする。ゾウは鼻さえ出していれば、水中を泳ぐこともできるから、水槽でも頭まで浸かって鼻だけ出している。
テリー「耳のパタパタは面白いね」
大竹「夏の動物園は初めてだったんですけど、夏ならではの光景がみられます。今回は見られなかったけど、ゴリラはエサの青草を水にひたして、その上で寝たりもするそうです」
テリー「ライオンは根性なかったね(爆笑)。パンダだけVIPルームでのんびりしてる」
森圭介アナ「夏休みの宿題終わってない子は、これがいけるかもしれない」