時速500キロ、夢のリニアモーターカーは「夢」のまま長い年月が経っているが、一応、2027年に東京-名古屋間で開業予定ではある。きのう29日(2013年8月)に、42.キロの実験線で政治家やマスコミなどを乗せての500キロ体験走行会が行われた。
開通後も「東京・名古屋」8割がトンネル
フジテレビの試乗リポートによれば、リニアの乗心地はよいのだが、時速500キロからの車窓はほんの10秒もなくトンネルへ入ってしまったという。リニアは山がちなルートを走るせいでトンネルが多く、東京―名古屋路線の8割がトンネル内走行になるという。トンネル以外の区間でも、防音などのために線路の周りはコンクリート製のフードで覆われる。フードのほうに小窓が付いているので、「外の景色はパパパッとパラパラ漫画のように見える」(笠井信輔アナ)というが、反対に外からの「景観」問題も浮上してきたようだ。
横内正明・山梨県知事は試乗後に「小窓から外の景色はわりときれいに見えた。しかし、県民の要望としては、外からもリニアが見えるようにしてほしい」と語り、シースルーの透明のトンネルにしてほしいと要望しているという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト