安倍首相「責任はアサド政権」武力行使どこまで支持するのか
みのがスタジオのコメンテーターに聞く。「いくら限定的といっても、紛争が始まりますね」
金井辰樹(東京新聞・中日新聞政治部次長)「いまのワシントンの山口記者の話を聞いても、アサド側の化学兵器使用を結論づけたというが、具体的な根拠についてはまだ説明していない。そのこと自体がアメリカの危うさを感じます。武力行使は始める決断も大変だけど、終わらせる決断がはるかに難しい。計画通り行くかどうか、はなはだ疑問です」
北川正恭(早稲田大学大学院教授)「イラク戦争の失敗もあるので、理由が明確でないといけない。安保理での中国、ロシアの対応もある。もう1回、慎重に検討してほしいですね」
小松成美(ノンフィクション作家)「化学兵器を使用したとすれば言語道断だが、米、仏、英は安保理の決議なしでも軍事行動に出ようとしています。日本はどういう立場をとっていくのか。仲介役を担うことはできないのでしょうか」
安倍首相はきのう訪問先のカタールで、「化学兵器が使用された可能性が極めて高い。情勢悪化の責任はアサド政権にある」と述べ、アサド政権を強く批判して「今後は各国と連携をとり、事態改善にあたっていきたい」と述べた。イラク戦争では、当時の小泉純一郎首相は日米同盟重視の立場からいち早く支持を表明したが、安倍首相はどう対応するのか。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト