コメンテーターの逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)は「この夏の異常気象は日本だけではなく世界中に広がっているのでは」と心配そうな表情を見せた。米国カリフォルニア州西部にある世界遺産にも登録されているヨセミテ国立公園付近で起きた山火事は、10日目を過ぎてまだ延焼中だ。
井上貴博アナ「今月17日(2013年8月)に発生したこの山火事によるこれまでの焼失面積は、東京23区の総面積に迫る約606平方キロにも及び、火の勢いは依然として衰えません」
国際宇宙ステーションが撮影した映像を見ると、カリフォルニア西部は火災の煙で雲のように被われている。
消し止めるのにこれから数か月
山火事で住宅を焼失した初老の男性は「思い出がいろいろ詰まっていた家だった。それが一瞬で燃え落ちてしまうとは」と落胆する。若い住民は「3か月前にここへ引っ越してきたばかり。家が火事でなくなり、これからどうしていいか分からない」と困惑している。
司会のみのもんた「こんなに広い範囲の山火事を鎮火させるためには、どのくらいかかるのだろう」
井上は「現地の消防関係者によると、これまで消し止めたのは全体の20%。すべてを消し止めるにはこの先数か月はかかるといっています」
現地で日本人観光客のツアーを組んでいる旅行代理店の田中千明氏は、「火事の発生以来、メールやファックスでたくさんの問い合わせが来ています。ほとんどが火事が収まる見通しについてですが、答えようがありません」と話す。
国立公園内に貯水池や送電線
みの「国内でツアーを組んだ代理店も大騒ぎでしょう」
井上「いま最も危惧されているのがサンフランシスコへのライフラインです。ヨセミテ公園の貯水池からはサンフランシスコが使用する飲料水の80%が供給されています。この貯水池に山火事による灰が入れば、水質が悪化して供給は不可能となります。また、送電線もあり、これが燃え落ちるとサンフランシスコは大混乱になります」
逢坂「サンフランシスコからヨセミテ公園までは車で数時間の距離です」
米国本土ではこの山火事だけでなく、西海岸を中心に63か所で起きているという。