全国各地でエアコンの室外機が盗まれる事件が相次いでいる。塚原泰介アナが千葉県東金市の住宅街にいた。「東金市ではエアコンの室外機の盗難が多発しています。昨年(2012年)は127件だったのですが、今年はこれまでで242件と倍以上に急増しています。被害にあうと、室外機のばら売りはないので、そっくり買い替えなくてはなりません」
いったい、だれが何の目的で盗んでいるのか。
「あさ出勤してきたらホースしかなくなってた」(工務店)
東金市内の道路沿いの工務店・伊藤豊さん宅の室外機は夜に盗まれた。朝出勤して来た社員がホースだけになっているのに気が付いたという。近くの東金トレーニングセンターでは真っ昼間の2時間の間に盗まれた。管理スタッフの木村智活さんは「多くの職員がいて、しかも2時間ごとにパトロールしている中で、午後1時の巡回で発見しました」
室外機が道路から見えるところに置いてある一戸建てや商店、低層アパートが狙われているのだろう。犯罪・防犯アナリストの梅本正行氏は「室外機はホースを外せば男が一人で持ち運べます。道路わきに車をとめて、室外機を外して荷台に乗せる。持ち去るまでには1分もかかりません。今まで盗まれるという発想がなかったので対策がゼロなんです」と話す。千葉県以外にも、埼玉、神奈川、愛知、大阪、福岡と拡大している。