ジョン・レノンのクローン?「理論的には可能でも実際は難しい」(専門家)

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   ジョン・レノンが亡くなって33年だそうだが、そのクローン化計画なるものが進行中だという。カナダの歯科医師マイケル・ズックさんのホームページを見ると、手袋の指先に何やら持っている。レノンの奥歯なのだそうだ。虫歯のために抜いたものだというが、ズックさんは 2年前にこれをオークションで300万円で落札。ここから遺伝子情報を取り出してクローンを作ろうというのだ。

カナダ人医師が奥歯入手…細胞生きてるか保存状態がよくないと不可能

   マウスや羊ではクローンはできている。理論的には人間だって可能なはずだが、人間となると、単に技術の問題ではなくなる。宗教、倫理、いろんなものがかかわってきて、日本やカナダでは法律で禁止されている。

   ズックさんはビートルズの熱狂的なファンで、ホームページ上には、「Love Me Do」ならぬ「Love Me Tooth」という替え歌が載っていたりする。「DNAからマンモスや絶滅種のクローン化ができるんなら、人だって可能だと思うよ」「レノンが繰り返し存在し続けることになる」と大真面目でコメントしている。

   すでに問題の歯はアメリカの研究チームが解析中というのだが、東京医科歯科大の石野史敏教授は「人のクローン化は成功例がありません。歯の中の細胞が生きている、または保存状態がよければ可能だが、難しいでしょう。不可能だと僕は思いますよ」という。虫歯では状態がいいとはいえまいというのだ。ズックさんはしかし、「時が経てばジョンのクローン化は認められる。時が教えてくれる」ときわめて楽観的だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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