宇多田ヒカル「母・藤圭子は心の病でした。娘であることを誇りに思います」初めて心境

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死の直前まで元夫と娘に頻繁な電話…そして罵声

   最近の藤は好きな時に思い立って旅に出るという生活だった。ニューヨークから米国内、ヨーロッパ、オーストラリアなど。06年にニューヨー クの空港で高額の現金を咎められたもの、旅の途中だったという。照實氏とヒカルには昼夜を問わず電話があって、時には罵声を浴びせられたという。

   照實氏が最後に藤と話したのは、亡くなる8日前。明るい声だったという。

   森圭介アナ「心の病だった…」

   キャスターのテリー伊藤「15歳のヒカルさんが素晴らしい詩をたくさん書いている。悲しいお母さんの姿を見て育って、それをあれだけの詩にするのは並大抵ではないですよ。もしかしたらお母さんが残してくれた最大の財産かもしれないね」

   芸能レポーターの井上公造は「よくここまで書いたなと、苦渋の文章です。しかし、06年に現金を押収されたあとのテレビインタビューで、彼女自身がパ ニック障害だといってるんです。でも状態がいいときもあった」

   香山リカ(精神科医)「こういうケースでは、普通は年をとるとエネルギーが下がっていくが、もともと持っているエネルギー、情念が強かったのではないでしょうか。それでコントロールできなかったのかもしれませんね」

   ロバート・キャンベル(東大教授)「ヒカルさんの生きるスタンスに、それが深く刻まれていると思います」

   母の死がこれからのヒカルさんの歌にどんな影を落とすか。これまでの歌の解釈も違ってくる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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