「ピカピカ☆日本」コーナーで福岡県糸島市の産地市場『伊都菜彩』からレポーター役の篠山輝信(俳優)が声を張り上げる。「野菜に果物、さらには玄海灘のお魚さん、そして霜降り豚肉。これらはすべてこの糸島市でとれるんです。山あり海あり畑ありのこの地域なので、直売場に訪れる人が年間130万人。その中でも今大人気な物がこれです」とラーメンの麺を差し出した。豚骨ラーメン専用の麺で、JA糸島、九州大学、糸島市の産学官でインスタントラーメンを商品化したのだ。
新しい福岡土産…観光客や帰省客に大人気
篠山「トンコツラーメンの本場の福岡から車で30分の糸島市にありました、ありました。これが豚骨ラーメンの唯一の問題点を克服した麺です」
豚骨ラーメンの欠点は、麺が細いのですぐにのびてしまう事だ。そこで地元では5年かけて2000種類のサンプルで品種改良を続けた。
篠山「通称ラー麦と呼ばれているこの麦は、普通の麦よりタンパク質が多いので、茹でてものびが少ないんです。それでもコシは強い。これぞラーメン専用の麺です。評判が大変いいので、2人前で450円の袋が多い時で1000袋も売れるんです」
店外にはラー麦を作るJA糸島の麦部会のおじさん20人が待ち受けて、麺を茹でるのためにお湯を煮立たせている。
篠山「僕、バリカタが好きなんです」
バリカタは豚骨ラーメン独特の麺の茹で加減の呼び方で、ものすごく固ゆでといういもだ。おじさんは素早く湯に麺を投げ入れ、あっという間に取り出した。
篠山「袋には煮立たすのは40秒と書いてあるけど、シャブシャブレベルだね、この速さは」
白いスープの中に盛り付けられた豚骨ラーメンが出てくる。
篠山「うんまい。香りもいいし、コシも強いし。いやあ、豚骨ラーメンはやっぱりバリカタですね」
ラー麦のインスタントラーメンは福岡土産として、帰省客や観光客に大人気になっている。
(磯G)