1980年12月、ストーカーのファンに射殺されたビートルズのジョン・レノンをクローンで蘇らせようという計画が持ち上がっている。理論的には可能といわれる。クローン人間つくるには本人のDNAが必要だが、虫歯に冒されたジョン・レノンの奥歯が残っていた。1960年代に抜歯し、レノンが「記念にどうぞ」とお手伝いさんにあげたという。そのお手伝いさんの息子が2011年、イギリスのオークションに出したところ、ビートルズファンのカナダ人歯科医マイケル・ズックが落札した。
ここまではありふれた話だが、この歯科医の熱烈ぶりは半端じゃなかった。この歯を使いクローンでジョン・レノンを蘇らせようと計画を進めているのだ。
「まったく同じ人間にはならないが、才能は習得することはできる」
「モーニングバード!」はマイケル・ズック医師に電話で取材した。彼は「ジョン・レノンは撃たれて亡くなった。人間によって殺されたのだから、人間の手で蘇らせようとするのは宿命かもしれないと思った。まったく同じ人間にはならないでしょうが、才能は習得することができると思う」と話している。
理論的には可能でも、倫理上どうなのか。カナダや日本ではクローン人間は禁止されているが、アメリカは規制が曖昧だ。いま、ジョン・レノンの歯はアメリカに持ち込まれているという。
前田典子(モデル)「人ですからねえ、倫理的にどうなんですかね」
元共同通信記者の青木理「どこまで本気か分からないけど、ちょっと問題がある」
ジョン・レノンの妻だったオノ・ヨーコの感想を聞きたかったが、残念ながら番組では触れなかった。
文
モンブラン