帰宅ラッシュ時に合わせたように、東京都心では21日夕方(2013年8月)もゲリラ雷雨に襲われた。「モーニングバード!」はこの日に東京・奥多摩の小河内ダムなど2か所で12年ぶりに稼動させた人工降雨装置が利き過ぎたのではと探った。
都心には効き過ぎ?ゲリラ豪雨でデパ地下水浸し
東京・練馬区内では午後4時ごろ降りだし、いったん上がったが30分後に今度は雷とともにドシャ降りとなり9時過ぎまで続いた。池袋駅内の百貨店では地下2階のフロアが浸水しになり、5店舗が営業できなくなった。雨量を5%程度増やすことができるという人工降雨装置の効果にしてはちょっと利き過ぎだが、では肝心の小河内ダムでは降ったのか。
午後2時に人工降雨装置を稼動させて10分後に、早くもパラッを雨粒が落ちたがわずか5分で止んでしまった。現場にいる原元美紀リポーターが「これって効果が出たということでしょうか」と聞くと、水道局小河内貯水池管理事務所の山本克己所長は「ちょっと効果が早すぎ」と苦笑い。
ところが、午後6時ごろから雷とともに大粒の雨が降りだした。山本所長は「ホッとしています。効果が現れる時間に降り出したので、これも効果の一つとわれわれは考えています」。
専門家は「多分、自然現象でしょう」
司会の羽鳥慎一「降りましたねえ」
松尾貴史(タレント)「そりゃ、晴の次は雨。気象現象って因果関係をきっちり結びつけるのは難しい。統計上のサンプルを増やしていくしかないんですよね」
人工降雨に詳しい九州大工学研究室の西山浩司助教に聞くと、「雲の中にどのくらいの濃度で(雨を降らせるヨウ化銀が)入ったか測定するのが難しく、効果は判定できません。多分、21日の雨は自然現象でしょう」という冷静なコメントが返ったきた。