秋田書店が漫画雑誌の読者プレゼントの景品数を水増しして、お上からご指導された問題は、司会の小倉智昭が「ちょっと、どういうことなのか」とクビをひねる展開になっている。
発端は、毎日新聞などが秋田書店元社員の証言を伝えたことだ。毎日新聞や元社員が加盟する組合の情報によれば、この社員は2008年に読者プレゼント担当係になったが、その際に水増し不正も引き継がれたという。その後、社内で不正をやめるように訴えたが受け入れられず、12年2月に逆にプレゼントを盗んだという(本人によれば身に覚えのない)理由で解雇されたという。
消費者庁には「景品が集まらなくなったので経費削減のためやった」
この元社員側の主張について、秋田書店はきのう21日(2013年8月)、サイト上に「社告」を掲載。「とても強い口調で反論している」(笠井信輔アナ)のである。
なかでも、元社員の証言との「食い違い」が目立つのは、元社員をクビにした理由として「賞品をほしいままに不法に窃取した」と強調している点だ。ここで「賞品」という言葉が唐突に出てくるのにはちょっとした違和感があるが、文脈や状況からして、賞品=景品=読者プレゼントと考えてよいんであろう。
反論はしかし、あらたな「疑問」をさまざま生んでいる。小倉は真実はわからないがと断りつつ、「プレゼントを盗んでいた人が内部告発するのはちょっと不自然ではないか」と言う。
また、消費者庁経由の情報として、景品水増し(未発送)理由が報じられているが、それは元社員の不法行為を挙げておらず、「不景気で企業から景品が集まらなくなったので、経費削減のために(組織的に)やってしまった」というものであることも指摘していた。