「雑誌についてる懸賞――」と司会の小倉智昭が言う。「ハガキを出しても、もともと当たらないのだとしたら、こんなバカらしいことはない」。「とくダネ!」によれば、漫画雑誌「少年チャンピオン」などで知られる秋田書店が読者プレゼントで「大ウソ」をついていた。「ミステリーボニータ」など複数のマンガ雑誌で、当選者数の大幅水増しや架空のプレゼントを(常態的に)行っていたというんである。
当選者発表も有名人の名前組み合わせて偽装
たとえば、商品券1万円が1名に当たるはずが、じつは当選者なし。ポータブルDVDプレーヤーは2名当選のはずが、1名だけ。ヘアクリップにいたっては、50名のところ3名にしか送っていなかった。雑誌には当選者の「実名」が載っていたが、これは有名人の名字と名前を組み合わせるなどした「オグラ怜」的架空ネームだったという。
「いまは消費者庁が目を光らせてるんで、昔ほどやってないと思いますけど」と、あくまで「昔話」と断りながら小倉が言う。「昔はたとえば映画の試写会、50組100名プレゼントなんていうと、25組ぐらいであとはフニャフニャとか。そういうこともあったかのように聞いておりますけど」
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ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト