発火してからも逃げようとしない大勢の浴衣姿
映像がいくつかあった。火が出た後、主催者からアナウンスで「警備員の誘導に従って移動をお願いします」「決して火には近づかないように」と呼びかけていた。最初に火が出た後もそれほど混乱していない。
爆発のあとも、警官が「離れて」というしぐさをする一方で、火のすぐそばで動かずに見守る人の姿もあった。別の写真では、火を吹く屋台を取り巻くように大勢の浴衣姿が写ってもいた。これがけが人の数を増やしたのかもしれない。
ところが、阿部のリポートでは、現地のみんな裸足で命からがら逃げた、みたいな話になっていた。例によって、カメラに写ったものをなぞるように説明するが、見えてるよといいたくなる。かったるい。
キャスターのテリー伊藤が「プロパンガスは怖いですね。空気より重いからそれが引火した」とちょっとピント外れ。最初はガソリンだ。プロパンガスは次。菊地幸夫(弁護士)がまた「人が集まると対応が後手に回る」などとピンぼけだ。
この日は170の屋台が出店し、11万人の人出だったそうだ。その割に事故後のアナウンスは冷静だった。ずらりと並んでいた屋台が、阿部が着いたときにはきれいに撤収されていたのにも驚いた。プロだねえ。引火させたお兄さんだけがど素人だった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト