「右傾化というより後戻り、思考停止。このままの改憲は対米従属憲法」
かつて政権の中枢にいて、現在は「生活の党」の小沢一郎代表は…。「戦後はまだ終わっていませんよ。アメリカと組んで言うとおりにやっていたほうが安上がりだし、うまくいくという意識が日本人はものすごく強い。
だから、(日米間の交渉でも)日本人なんか相手にしないぐらい(米国は)自己主張してきますよ。日本人はウソばかりついてダメだという。日本の政治家も役人もそう言われてウンともスンとも言えない。危ないことはやらない。汚いことはみんなアメリカに任せちゃえ。いちばん楽でいいという日本人の意識が、結果として日米関係が一方的な状態になっている最大の原因です」
そこで最近の右翼の考えをと、新右翼団体「一水会」の鈴木邦男最高顧問が登場した。「今かなりきな臭い状況で、何かもう戦前のような状況があります。戦争を知らない世代が、ゲーム感覚で戦争をやってでも国を守れみたいな間違ったナショナリズムというか、それが非常に怖いですね。
右傾化というより、単純な後戻り、思考停止だと思います。三島由紀夫は国防軍をつくれと言っていましたけれども、その中で今のままなら魂がない自衛隊は単なる武器庫、アメリカの傭兵になるとも言っていました。
今の状態では、(自衛隊を国防軍に変えれば)完全にアメリカの傭兵ですね。三島由紀夫は喜ぶどころか、悲しむでしょうね。自主憲法といっているが、このまま憲法改正すれば従属憲法になってしまう」
スタジオでは、タレントの松尾貴史が「忖度という言葉がものすごく象徴的な気がします」と言い、タレントの高木美保も「日本人の悪いクセで、アメリカ様。『様』がついてまわっている。アメリカとの関係、アジア各国との関係を見直すには、戦争を体験した人たちの声が残っている今が最後のチャンスだと思います」という。