今年の甲子園屈指の剛腕、済美(愛媛)の安楽智大投手がきのう14日(2013年8月)の2回戦に登板した。対戦相手は三重(三重)だったが、結果は打ち込まれたものの、相手投手の乱調に助けられての辛勝だった。
関心の的は甲子園最速記録がでるかどうか。さらに160キロにいくかどうか。この日安楽は155キロを出して、これは過去の甲子園の最速記録、佐藤由規(仙台育英、ヤクルト)と並んだ。しかし、彼は愛媛大会で157㌔を投げている。当然期待がかかるが、これがいかにすごいことか。
ダルビッシュ、田中将大だって高校時代はやっと150キロ前後
森圭介アナが過去の剛腕投手の甲子園でも最速記録を並べて見た。松坂大輔 151キロ、ダルビッシュ有 149キロ、田中将大 150キロ。いまでこそ150キロ台は当たり前のプロ野球選手だが、甲子園時代はこんなものだったのだ。
安楽はこの日、1 回に155キロを投げ、その後も150キロ台を連発して7三振を奪った。しかし、初回に2点、最終回は一挙5点を奪われて、ひやりとさせられた。137球で完投、2点差で逃げ切った。いかな剛腕でも、勝たなければ次がない。それが甲子園だ。
キャスターのテリー伊藤「ちょっと力んでましたね。彼がすごいのは、セットポジションからでも154キロ出せること」
司会の加藤浩次「それって凄いんですか」
テリー「凄すぎます。来年あたり160キロ出せる。それだけの力ありますよね。ただ、(きのうは)力み過ぎて、投げるたびに帽子が落ちてた。失点しても勝ったでしょう。すると次の試合では、落ち着いてさらにすごいピッチングができると思いますね」
加藤「最終回に5点とられたのは疲れでしょうか」
テリー「力みと両方でしょうね」