連日の炎暑で5日(2013年8月)から11日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は全国で9815人と前週の3.28倍となった。熱中症の他にも、強い日差しによる「紫外線アレルギー」も急増している。湿疹、かぶれ、かゆみなどの症状が出て、1度発症すると治すのは難しいという。
顔や手に「湿疹や赤い斑点、強いかゆみ」
番組リポーターの原元美紀が東京・大田区にある皮膚科クリニックを訪ねた。堺則康院長は紫外線アレルギーの特徴を「湿疹や赤い斑点が出たり、痒くなったりします。体の中に体質を持っていて症状を起こしやすいタイプ、飲み薬や湿布薬を使ったあと紫外線に当たるとアレルギー症状になるタイプ、それぞれですね」と説明する。
地道に治療することで症状を出さなくすることは可能だが、同じ薬を使ったあと紫外線に当たるとまた発症してしまうなど、1度発症するとアレルギーそのものを治すのは難しい。
原元「私も10年前に、初めての化粧品を使って外出したら、顔が赤くむくんで痒くなったことがあります。皮膚科に行ったら紫外線アレルギーといわれました。この時は、その化粧品を止めたら治りました」
白い服より黒い服で予防
コメンテーターの立花胡桃(作家)も「私も紫外線アレルギーなんです」という。「24歳の時に、突然、湿疹が出て痒くなり体全体に広がりました。1週間もすると何事もなかったようにきれいになりましたが、毎年それが繰り返されるんです。ジェルやクリームタイプの日焼け止めを何度も塗らないとすぐ出てきてしまう」
予防するにはどうすればいいか。医師で医療ジャーナリストの森田豊によると、白系の服は避け、紫外線を吸収しやすい色の濃い服を着用する。手袋や長袖、長ズボン、日傘を使用する。湿布が原因の紫外線アレルギーの場合は湿布の上に包帯を巻いて紫外線が当たるのを防ぐ――などが有効という。