連日、猛暑とゲリラ豪雨のニュースが交互にやってくる。きのう12日(2013年8月)は、高知県の四万十市で最高気温41.0度を記録、6年ぶりに国内最高を更新して、四万十川で知られる清流と歴史のまちに「日本一暑いまち」の称号が加わった。これまで日本一だった埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市では市民らが「ショック」「残念だ」と悔しがる。
地元産品直売所「せっかくの日本一だから、顔になる商品考えます」
41.0度となったのは、愛媛県との県境に近く、四万十川の中流にある山あいの江川崎地区だ。緑に囲まれ清流が流れ、カヌー遊びやキャンプ地として知られるが、周囲に山があるため海からの風が届かず、空気が淀み気温が上昇しやすい。
取材キャスターの奥平邦彦が現地を訪れると、さっそく地元産品の直売所の前に「あつさ日本一」の看板が立っていた。直売所の主人は「せっかく日本一になったのだから、顔になる商品ができると面白いと思っています」と話している。
四万十市役所支所の中平晋祐地域企画課長に話を聞くと、「きのう午後から報道機関から連絡が来まして、てんやわんやです。暑さはもう勘弁してほしいですが、名前が記録されるということで嬉しさもあります。今後のPRなどは心算がなかったので、これからなにかやっていこうと思っています」と戸惑い気味だ。
夏休みのみのもんたに代わって司会を務める井上貴博アナがスタジオから声をかける。「これまで日本一だった熊谷と多治見にひと言お願いできますか」
中平課長「いや、たまたまこういう記録が出てしまって。両市には申し訳ない気持ちがあります」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト