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応援団がっかりさせそうな「安倍首相の裏切り」対中接近、TPP妥協、姥捨て山構想…

   週刊ポストの辛口記事。安倍首相がこれから行おうとしていることは、彼を支持してきた人たちへの裏切りになると難じ、やがて安倍官邸をヘイトスピーチが包囲するに違いないと報じている。

   対中国姿勢について安倍首相は「変節」してきているという。口では「尖閣問題で譲歩してまで、中国との首脳会談をやる必要はない」といいながら、外遊先では「中国の首脳と親しく話し合える日を期待している」などと発言し、帰国すると事務方のトップである斎木昭隆・事務次官を訪中させるなど、<明らかに日中首脳会談に前のめりになっている>(週刊ポスト)というのだ。

   TPPでも、アメリカとの事前協議で、日本車にかける輸入関税(最高25%)の撤廃を最長10年猶予するという大幅譲歩をしてしまった。保険業界は長年自民党に多額の政治献金を行ってきたのに、参院選が終わるや、かんぽ生命がアメリカの大手保険会社・アメリカンファミリー(アフラック)と業務提携して、郵便局の窓口で同社のがん保険を販売すると発表してしまったのである。

   公明党に対する裏切りは社会保障制度改革だという。自民党は国民の負担を増やしながら福祉を切り捨てていく政策を実行しようとしているが、さらに都市部の高齢者を地方に移す「現代の姥捨山」政策が官邸の産業競争力会議で議論されているというのだ。週刊ポストこう結んでいる。

<国民はそう遠くない将来、この政権が『安倍バンザイ』と叫んでいた人々から突き上げを食う光景を目にするだろう>

   そうなっても与党独裁、野党はないに等しい現状では、負け犬の遠吠えを続けるしかないのかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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