中山美香レポーターが立っている手すりの向こうに広大な映像が広がって、雲の流れ、大草原、大峡谷、アルプス…。大画面なので自分が空間に飛び出したような迫力だ。英国BBCが50年にわたって撮影した映像で、ゲームのSEGAとのコラボで展示施設が19日(2013年8月)に横浜にオープンする。
BBCが自然や動物を撮った映像の素晴らしさは、テレビ、映画、DVDなどでだれもが知っている。これをフルに使って大画面で「体感」できるというのが「Orbi Yokohama」だ。SEGAが4年をかけてアイデアを練ったという。「自然体感エンターテインメント」というらしい。むろん世界初だ。
巨大モニターに飛び込み、ヌーの大群の足音にかこまれ、南極ではペンギン気分
横浜・みなとみらいに6月にオープンした商業施設「MARK IS みなとみらい」の5階にあって、入口をはいった中山は天井の高さとスクリーンの大きさにびっくり。スクリーンにはいろんな動物がシャドウになって動いている。所定の場所からカーソルで指示すると、それらの動物の説明を呼び出すことができる。これが「アニマルペディア」。
空中散歩の大画面では、画面に合わせて風が吹いてくるなど臨場感いっぱいである。「飛んでます。鳥になったような不思議な感覚ですね。高い山を見下ろしている」と中山。南極のペンギンが住んでいる零下20度のブリザードを体感するというのもある。室温は零度なのだが、そこへ風速20メートルの強風が吹いて、ペンギン気分にしてくれる。
「凍てつく寒さとはこういうものなんですね」
この構想について、SEGAクリエイティブディレクター長谷川敦彦さんは「家庭やモバイル、スマホで絶対に体験できないものは体感とスケールだった」という。BBC Earthのアーカイブス映像が撮影された状況に近いイメージを体感できるように作ったという。
四方を巨大モニターで囲まれた部屋では、ヌーの大移動の真ん中に立つような感覚、振動、音を味わえる。海中散歩もできれば、短編映画の上映もある。このスクリーンがすごかった。高さ8メートル、長さが40メートルもあって、円弧状になっている。観客席の前部はスクリーンの中に踏み込んだ感じだ。この横長にBBCもSEGAもこだわった。「人間の視野は横に広いから」と長谷川さんはいう。そのために「ブレンド」という通常の16×9の画面を3つ並べて、その境目をなくす最新技法を使った。
映像はオーロラ、ペンギン、氷河などだが、氷河の崩壊シーンでは画面下から冷たいミストが吹き出した。
地球イメージの「ブルーバーガー」450円
中山「いままでにしたことがない体験でした」
司会の加藤浩次「面白そう」
中山「面白かったです」
加藤「リアクションが本当だった」(笑い)
中山は「圧巻でした」とまだ興奮してる。キャスターのテリー伊藤は「年齢を問わず楽しめるね」
中山「そうなんです。映画館でも美術館でも博物館でもない、別の施設ですね」
テリー「デートコースにも子どもの遠足にもなる」
加藤「こんないい方は失礼だけど、チャチじゃないですね」
テリー「地球博のときより迫力がある。久しぶりに見てみたなと思ったね」
会場には地球をイメージした青い色に地図が浮いているブルーバーガーがあって、450円。こいつぁみんな食うだろうな。