きのう6日(2013年8月)、東京、千葉、茨城、埼玉で1時間に50ミリを超える猛烈な集中豪雨があった。ただ、降っている時間はきわめて短く、そしてまた来る。「スッキリ!!」は「ピンポイント豪雨」と名付けたが、なるほど神出鬼没だ。
国土交通省提供アプリ「XRATN」その瞬間の雨雲・大雨予想を表示
「XRATN」という国土交通省が提供しているアプリは、小刻みな雲の動きをリアルタイムで示しゲリラ豪雨の場所も予測できる。そこで、レポーターの阿部祐二と西村綾子が豪雨中継のために東関東自動車道を都心から成田へ向かった。阿部のタブレットのお天気マップには1時間に100ミリを越す表示が出ている。房総半島中央部を北上する雨雲を追う。
これが午前9時半。ところが、雨が降ってないのに前を行く車が水しぶきを上げ始めた。視界が真っ白になる。もう降った後だった。成田空港では晴れていた。
その1時間後、南から別の雨雲が迫ってきた。稲光も見える。これにぶつかったのが西村だ。千葉・佐倉市のあたりで豪雨の真ん中に入った。 これはすごい。前を行く車がかろうじて見える程度で、ハザードランプをつけて徐行する車もある。「ガラスに水が…」「怖いですね」「水たまりを走ってるような」とベテラン西村もおたおたしているが、そんなことは絵を見りゃわかる。
ところが10分後、酒々井のあたりで急に視界が開けて、雨はまだ降っているのに青空が見え始める。さらに5分ほど走ると、富里では道路が乾いていた。全然降っていなかったのだ。「セミが鳴いてます」と西村。雨雲はどこを通ったのか。
きょう7日からはゲリラ豪雨少なく、代わって熱暑
雨雲は午後2時半、埼玉・越谷、午後3時過ぎには東京にも発生し、気象庁は23区に大雨警報を出した。午後4時、荒川区がどしゃ降り、上野でも雨。5時過ぎには新橋でも降り出した。千葉の野田市では住宅の浸水、車の水没があった。しかし少し外れると全然降っていない。これじゃぁ、予報もできないわけだ。
司会の加藤浩次「ピンポイントといっていますが、ゲリラ豪雨とは違うんですか」
ウエザーニュースの気象予報士の武田恭明が解説した。「同じと思ってもらっていいでしょう」
加藤「気象庁では何と呼んでるんですか」
武田「局地的大雨」
加藤「ウエザーニュースでは?」
武田「ゲリラ豪雨」
「スッキリ!!」は「ピンポイント豪雨」と名付けた。太平洋高気圧が弱いところへ低気圧と南からの暖気がぶつかって、山や高いビルに気流が影響されて雲が小さいまま動くのだという。ただ、きょう7日からは高気圧が強くなるので、当分はゲリラもピンポイントも発生しにくくなるという。そのかわり、猛暑日になる。やれやれ。