沖縄県宜野座村で起きた米軍ヘリ墜落事故を目撃していた周辺住民がいた。「何かを監視するような低空で飛んでいました。あんなに低く飛んで大丈夫かなと振り返ったら、山に墜落し黒い煙が見えました」「機体が45度以上傾き、フラフラする感じで飛行していました。大丈夫とかと思った瞬間、目の前で墜落しました」と話す。しかし、その後の状況は分からない。米軍側が消防関係者や村役場の立ち入りを拒否しているからだ。
元自衛隊ヘリパイロット「高木に引っかかったか、高度下げ過ぎ気づかず」
司会のみのもんた「墜落現場は民間地の山中だったのでしょう。なぜ米軍が日本の消防隊や警察、調査グループを現場検証などを拒否できるんですかね」。奥平邦彦リポーターが説明した。「これまでも米軍機の墜落事故を巡って、日本側の調査グループが現場に立ち入ることをたびたび拒否されています。たとえば、2004年に沖縄国際大学に米軍機が墜落した事故では、米軍によって大学が封鎖されています。その後に起きた墜落事故でも、警察が事故機を押収しようとしたら拒まれています」
こうなるとワイドショーとしては、事故原因を推測するしかない。元自衛隊のヘリパイロットで日本財団の小原凡児氏はこう解説する。「事故を起こしたHH60と同型機のUH60はバンク角度が60度までとされています。それが45度までバンクしていたとすると、危険な状態です。低空を飛びすぎてヘリのメインローターが山中の高木に引っかかったか、訓練に夢中となりパイロットが低すぎる高度に気が付かなかったかでしょうね」
軍用機は訓練でも落ちるものだ。だとしたら、民家から遠く離れたところでやってもらうしかないのだが、この事故は住民が目撃できるほど近かった。