年とともにシワが増えるのは仕方がないと思ってはいないか。いや、シワの最大の原因は加齢でなく、75%が紫外線だ。シワの原因になるのはUVA長波長紫外線だ。UVAは表皮を通り抜けて真皮に達し、コラーゲンを減少させ、肌に弾力を持たせている線維を固くしてしまう。まあ、聞いているだけでしわが増えそうだ。
SPF「20~30」「PA++~+++」の日焼け止めを外出15分前に塗る
それなら、これからは強い日差しは避けようと思ってももう遅い。群馬大学・石川治教授は「30代になると30年かけて浴びたUVAの影響が肌に現れます」という。予防法はないのか。日焼け止めで将来のシワは防ぐことができる。
吉木伸子・皮膚科医師は「日焼け止めは、液体なら500円玉大、クリームなら真珠玉大を中指と薬指で顔全体に均一に乗せます。頬や鼻などの高い部分は紫外線受けやすいので二度塗りしてください」という。2時間程度の外出ならSPF「20~30」「PA++~+++」を選ぶ。
ただ、塗ってすぐ外出というのは効果が薄い。「日焼け止めは角層に吸収されるのに15分はかかります。外出は塗り上がって15分後にするべきです。紫外線はガラスの戸でも通りますので、室内でも日焼け止めは効果があります」(吉木伸子医師)
(磯G)