滋賀県東近江市のグランドで4日朝(2013年8月)、ラジオ体操の後の消火訓練で、消防団員の男性(50)が火の残っているのに気づかずアルコールを継ぎ足し、飛び火してこの消防団員や女児ら10人がやけどを負う事故があった。消防団員の男性と小学生の女児2人は全身にやけどを負い重傷という。
目撃した男性住民によると、「消防団員が転げ回り、女の子が火に包まれながら走って逃げていた。(消防団員は)訓練を受けた人なのに信じられない。こんなバカなことないですよ」と憤りが治まらないふうだ。
消火器も準備せず
火災原因を調査している専門家の鈴木弘昭理学博士は、「火が残っていることに気づかずアルコールを継ぎ足したのではないですか。火が残っているところに、たくさんのアルコールを1度にまけば、爆発が出る可能性が高い」という。
明るいところでは炎を見分けにくいのは消防団員は分かっていたはず。同僚によると「リハーサルでアルコールが自然に消える程度の量しか入っていなかった」と思ったらしい。
夏休み、ラジオ体操で人が集まるのを利用して消火訓練をしようと安直に考えたのか、水消火器は準備していたが、本物の消火器は用意していなかったという。
コメンテーターの青木理(元共同通信記者)「消火のプロの消防団員がやっているわけで、エタノールを使ったらしいが、継ぎ足したら何が起きるか考えなかったのか。ズサンなところがある」
文
モンブラン