ノンフィクション作家・佐野眞一に780万円請求「違法な引用・盗用された」
『読売新聞』(8月1日付)にこういう記事が載った。<『週刊ポスト』に掲載されたノンフィクション作家・佐野眞一氏(66)の連載小説「化城(けじょう)の人」で自著を盗用されたとして、宗教政治学者の日隈威徳(たけのり)氏(77)が7月31日、佐野氏に連載の書籍化の差し止めと780万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。
佐野氏は同誌の昨年1月1、6日合併号から21回にわたり、創価学会に関する連載小説を執筆した。訴状で、日隈氏は1971年に学会の第2代会長の評伝を出版しており、「登場人物の描写や具体的なエピソードなど、40か所以上で連載への違法な引用や盗用があった」と主張している。
佐野氏は同誌の今年1月1、11日合併号で「(日隈氏の著書を)参考文献としたことを明示しなかったのは配慮が足りなかった」と説明>
ノンフィクション界の第一人者、佐野氏のノンフィクションの手法についての批判が各方面から出ている。中でも『盗用』疑惑は佐野ノンフィクションの根幹に関わる問題である。どう答えるのか注目していきたい。