南米アルゼンチンでは大きな列車事故が頻発していて、6月(2013年)にも少なくとも乗客3人が死亡、200人以上がけがをする事故があった。原因は駅でもないところに電車が止まっていて、後続列車が追突したためだった。なぜ止まっていたかもはっきりせず、後続列車の運転士は警報を見落としていたという。
しかし、この事故の運転士に限らず、アルゼンチンの運転士のモラルは極めて低く、運転席に設置されたカメラにはとんでもない実態が写っていた。
運転席に監視カメラあってもヘッチャラ
森圭介アナが走行中の運転士を映したビデオを紹介した。「運転士は完全に寝込んでいます。1日数万人の乗客が利用するブエノスアイレス発の列車です」。運転席で携帯電話を操作したり、読書を始める運転士もいる。読書中の運転士はハンドルから手を放している。
交通大臣は「このような運転をしている運転士には厳しく対応をする」としているが、焼け石に水だ。アルゼンチン在住の兼次エバさんは「アルゼンチンの人は鉄道会社を信じていません。評判が悪いです。運転士のマナーが悪く、鉄道会社もそうした運転士の再教育をしようという気がないようです」と話す。
司会の加藤浩次「こういう運転手がいるなんて信じられないですね。多くの人命を預かっているという自覚がないんでしょうか」
森「アルゼンチンの鉄道会社6社のうち、5社が運転席にビデオカメラを設置しています。そのことは運転手たちも知っていて、中にはカメラに布をかけて撮影されないようにしている運転士もいます」
キャスターのテリー伊藤は「運転席の映像は会社の人間だけが見るのではなく、同時中継で車内にも流せばいい。クレームがつき、運転士の意識も変わるだろう」と話す。いい提案だ。日本でもやったら…。