ガソリン価格の高騰が止まらない。きのう31日(2013年7月)に発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル当たり158.8円と先週比1.8円値上がりして4週連続上昇となった。2008年10月以来、4年9か月ぶりの高値だ。司会のみのもんたが「夏休みどうします?」と取り上げた。
円安とエジプト政情不安
ガソリン高騰は円安に加え、エジプトの政情不安で原油価格が上昇したのが影響していると見られるが、東京文京区のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが1リットル172円と平均より10円も上回るところも出ている。
この高騰はいつまで続くのか。石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之主席エコノミストは「8月前半を中心とする時期は1リットル160円をつける可能性は残っている」という。これではマイカーで帰省も行楽もままならない。観光ジャーナリストの千葉千恵子さんは「夏休みの旅行で鉄道や飛行機を利用する人が増えると予想されています」という。
高速バスも安全基準強化で座席大幅減
安全性に問題があった安い高速ツアーバスがきょう1日(2013年8月)から廃止され、安全基準が厳しい「高速乗り合いバス」に統一されたため座席数が大幅に減少した。
運転手一人の夜間の運行距離は400キロまでなど、厳しい安全基準をクリアできたのは79社(7月31日時点)だけで、昨年9月時点のツアーバス関連事業社数286社のおよそ3割しかない。安全確保はありがたいが、8月のお盆休みには新幹線や飛行機など含めチケット争奪線が起きるのは必至だろう。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト