コメンテーターの宮崎哲弥(評論家)は「たとえ招待されても、僕は行く気にはならないな」と顔が引きつっている。中国湖南省・長沙市で計画されている超高層ビルはその名も天空都市だ。地上202階建て高さ838メートル。現在、世界一高いUAE(アラブ首長国連邦)のブルジュ・ハリファ(828メートル160階)を上回ろうという計画だ。森圭介リポーターは「このビルが完成すれば世界一の高さになるということもさりながら、このビルをわずか7か月で建設するとしている建設会社の建設工法に注目が集まっています」と伝えた。
ドバイ「ビルブルジュ・ハリファ」(828メートル160階)は5年がかり
司会の加藤浩次は「そんなに高いビルを1年もかからないで建設するなんて、本当にできるんですかねえ」と疑心暗鬼だ。
森「ドバイのブルジュ・ハリファは着工から完成まで約5年かかっています。湖南省のビルが完成すればその記録を大幅に書き換えます。その秘密は特別な工法にあると言われています」
壁や床などのパーツを工場で生産し、それらを現場に運んで組み立てるという工法だ。しかし、これはどこでも同じだろう。とすれば、ただの突貫工事、手抜き工事ということになる。ビル建設会社担当者は「建設を本格的に始めるのには複雑な手続きが必要で、それらがすべて終わっていません。本格的な工事はこれからです」と答えている。
溶接の手間省きすべてボルト締め
日本の建設関係者の間でも、この建設工事を懸念する声が上がっている。上海の高層ビル建設に携わったゼネコン担当者は、「ビルの鉄骨もパーツもすべてボルト締めと聞いている。強風対策や耐震性に疑問がある」と話す。森は「日本でも同じような工法が採用されていますが、ほとんどが2階建て、3階建てまでです。高層ビルは溶接が中心だそうです」と説明した。
キャスターのテリー伊藤「建設工法とは別に、高層ビル建設には欠かせないクレーンなどの機材の問題もありますよね。800メートル以上の高さで、これらの機材を正確に操作できるんでしょうかね」
たしかに、招待されても行きたくないな。