バカな店員がアイスクリームのショーケースに入り込んだ写真をネットに載せ、店が閉店に追い込まれたのは記憶に新しい。しかし、この手のおバカ写真はいっこうになくならない。レポーターの森本さやかが「こんな写真を載せちゃうんですね」とあきれたのは、海辺の高い崖の上から立ち小便する2人の男だ。深夜のアメ横でパンツ1枚になった男、テーマパークの立ち入り禁止区域で逆立ちしたり、電車の網棚に横たわるスーツの男…。
電車の網棚男は大手企業の20歳「目立ちたがり屋な性格なんで…」
「とくダネ!」は網棚男を直撃した。すると「ノリですよね。それに尽きる。共感してほしかったんです」「あ、オレもやりてえみたいな。目立ちたがり屋な性格もあるんで」という。大手企業勤務の20代。当然ながら、「バカヤロー、何やってんだというのが多々あった」という。もんじゃ焼きを6人前いっぺんに焼いた写真には、面識のない人から「なんでこういうことするの」と書き込みがあったという。「怖い」「びっくりした」と。そこであらためて驚いたとか。いまどき地球の裏側からだって見ているのだ。
こうして炎上したケースのまとめまであった。書き込みは過激だ。「いますぐ死ね」「人間のゴミ」「地獄に堕ちろ」「社会から消えろ」と激しいバッシングである。自分が不利益を被ったわけでもないのに、敵意むき出しだ。
しかし、ネットは投稿者の思惑を簡単に飛び出す。不謹慎な写真を閲覧された男性は、名前、住所、電話番号、顔写真から職場までがさらされた。匿名の電話で「会社辞めろ」とやられ、ついには職を失ったり、自殺未遂に至るケースもある。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト