北九州市門司区の海岸で福岡県宗像市の看護師・種子田朋美さん(42)が手足を縛られ遺体で発見され、夫の会社員・博樹容疑者(47)が逮捕された事件は、背景に熟年離婚をめぐるトラブルがあったようだ。博樹は睡眠薬を大量に飲み、もうろうとしているころを保護され逮捕された。自殺を図ったとみられるが、朋美さんの死後、捜索願を出すなど偽装工作と思われる行動をとっており、警察は死亡の経緯について調べている。
警察に捜索願出すなど偽装
レポーターの阿部祐二の報告によると、朋美さんの遺体が見つかり事件が発覚したのは18日(2013年7月)だが、博樹は「14日に妻の遺体を海に投げ捨てた」と供述している。だが、その2日後の16日に素知らぬ顔で朋美さんが行方不明になったと警察に捜索願を出し、勤務先の病院にも「妻は出社していますか」と電話していた。さらに、18日には病院を訪れ「夫婦間がうまくいっていない。妻は荷物を置いたまま勝手に出て行った。心配しながら行方を探していると」と訴えていた。
近所の人の話では、夫婦と10代と20代の子どもがいる4人家族で、明るい妻とやさしい夫の幸せそうな家庭に見えたといい、庭でバーベキューをすることもあった。だが、夫婦の共通の知人は、博樹から「妻から離婚話を切り出された。子どものために考え直してほしいといっている」と相談を受けていた。
また、朋美さんが他の男性と交際しているのではないかと疑い、探偵に調査を依頼していたという話もある。朋美さんも「これから名前が2回変わる」と離婚や再婚をほのめかすかのような意味深長な言葉を残していた。
20年以上連れ添った夫婦
司会の加藤浩次「20年以上連れ添った夫婦間のもつれということのようですが」
コメンテーターのおおたわ史絵(内科医、執筆家)「もったいないですよね。子どもが成長し、新しい夫婦の道を選択することもできた。もう少し待てば、ほとぼりが冷めたかもしれない」
キャスターのテリー伊藤「朋美さんが別れたいというのには理由があったはず。博樹容疑者は反省を含めて、そこを感じ取れなかったのだろうか」