司会の小倉智昭が「覚えてらっしゃいますか。しずちゃんがロンドン・オリンピックを目指したとき、トレーナー・コーチとして二人三脚で頑張っていた梅津正彦さん」と切り出す。南海キャンディーズの山崎静代を支え続けた人だ。後ろのボードには、ボクシングで汗だくになったしずちゃんと並んで笑っている写真があった。小倉は「梅津さんは当時からガンであることはわかっていたのですが、44歳で亡くなりました」と伝える。きょう23日(2013年7月)の未明だった。
7月7日に最後の力振り絞って講演「挑戦~オリンピックと病」
昨年(2012年)の2月に悪性の皮膚がんであることがわかって、余命1年といわれていた。それでも、しずちゃんの挑戦に付き添い、最後までロンドンを追い続けた。すでに腫瘍摘出の手術を受けていたが、メラノーマ(悪性黒色腫)というメラニン細胞がガン化する悪性腫瘍で、肺への転移が確認されていたという。
今年4月にしずちゃんと公式戦「女子アマ・チャレンジマッチ」に臨み、デビュー戦で負けた相手に雪辱勝利を得ていたのだが、そのときの診断は余命3か月だった。本人も「医者のいう通りなら、これが最後になる」と語っていた。
しかし、今月7日に鶴見公会堂の講演会に出ていて、しずちゃんも駆けつけていた。ろれつがまわらないほどだったが、闘病生活について、熱く語ったという。この時、ツイッターで「その日(7月7日)まで生きていたら…と受けた講演(笑)、いよいよ明日13:30~横浜市の鶴見公会堂で行うことになりました。演題は「挑戦~オリンピックと病」。興味のある方はぜひご拝聴ください!」と呼びかけていた。