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渡辺淳一が叱る「死ぬまでセックス?できるわけがない。週刊ポストは何もわかっとらん」

   50歳からのセックスとあるから、『週刊朝日』お前もかと思って読んだら、そうではなかった。「1000人対象に緊急アンケート実施 50歳からの恋愛に本当に必要なもの」という特集だが、こんなことを「緊急」にやる必要があるのかね。だが、意外な結果かもしれない。週刊朝日を引用する。

<中高年女性の半数近くは、恋愛対象の男性とセックスしたいとは思っていない――。
   弊誌が50歳以上の男女千人を対象に『恋愛実態』に関するウェブアンケートを実施したところ、多くの女性が『ときめき=肉体関係』ととらえていないことがわかった。『高齢者の性』は巷で騒がれるより、プラトニックさが求められているようだ。
   回答したのは全国の男女千人(内訳は各500人ずつ)で、年代別では50代が67.1%を占め、それ以外は60代以上だった。既婚者は8割に上っている。
   『今、恋をしているか』という設問に対して、女性の11%が『はい』と答えている。このうち既婚者だけを見ると『夫以外に(も)恋をしている』のは51%。夫を含めた恋愛対象者とのセックスの有無は42.6%が『していない』と答えた。(中略)
   また、50歳からの恋愛にもっとも大切なものを7項目から選んでもらったところ『セックスの相性』を挙げた女性1.4%、男性9.6%。なお、この質問でいちばん多かった選択肢は男女共に『思いやり』だった>

   週刊現代は「死ぬまでセックス 攻撃編 男たちよ、このすごい体位で圧倒せよ――ただし、ケガに注意」というものすごい特集をやっている。ここには思いやりの心はなさそうだ。

   週刊ポストは作家の渡辺淳一さんに老人のセックスについて聞いてみたが、怒られたと書いている。<「あなたたちは、何もわかっていない」 開口一番、本紙記者に向けられたのは、お叱りの言葉だった。これまで「失楽園」や「愛の流刑地」など数々の官能的な恋愛小説を世に送り出しきた渡辺淳一氏。本誌の大人気企画「死ぬほどセックス」シリーズにぜひご登場願いたいと、取材に応じてもらったのだが……。

   「死ぬまでセックス? そんなことできるわけがありません。人体というもの、雄というものが、何もわかっていない。『ポスト』を作っているのは30~40代か、せいぜい50代の男性でしょう? 70、80の男の何がわかるのかね?(中略)

   男性は勃起と射精に囚われすぎています。もちろん自分のペニスを女性の中に挿入したいと思う、これは男本来の願望でしょう。挿入して、射精しないかぎり満たされないと考える、人間の雄とはそういう生き物です。しかし、だからといって『死ぬまでセックスしたい』なんていうのは完全に間違っています。

   勃起して射精するというのは、大変なエネルギーと労力、そして気力が必要で、そんなことを死ぬ直前までできるわけありません」>

   渡辺氏も、年をとったらセックスより優しく声をかけたり、肌を愛撫することが重要だと語る。読者諸氏は、どちらを選びますか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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