<「投手としては常時160キロ、打者としては打率4割。いずれも誰も見たことのない世界ですが、彼にはそれを成し遂げられる素質が十分にあります。
投手としての大谷は、現時点では未完成。おそらく持っている力の7割~8割しか出せていません。投球フォームを見ていると、フィニッシュのとき、上体が浮いてしまっているのがわかる。まだ1年目ですから、下半身ができていないんですね。
それでもMAX157キロまで出せていますから、今後トレーニングを積んで下半身が強くなれば、常時160キロを超えてくるのは確実です。
打者・大谷にも、天性のものを感じます。アウトコースの球を逆らわずに打ってヒットゾーンに飛ばすのが上手なので、打率を残しやすい。今の段階でも打率3割を楽に打てるでしょう」>
こう『週刊現代』で日ハムの大谷翔平を絶賛するのは、元巨人のエース・江川卓氏である。しかし、大きな問題もあるという。<「ただし、160キロも4割もどちらかに専念した場合です。二刀流には、一つ大きな壁がある。それは『数字』という壁です。プロの世界で評価されるのは、規定の投球回数・打席数といった数字をクリアしたうえで成績を残した選手だけなんです。(中略)
たとえば10年、二刀流でやっていたとします。大谷を見ていた世代は『すごかった』と言えますが、数十年後、彼を知らない人にとっては、数字の残っていない大谷という選手はいないことになってしまう」>
長嶋茂雄のように記録も残し記憶にも残る選手は稀である。早くにどちらかに決めれば、野球史に残る選手になると太鼓判を押している。
<「大谷のライバルの阪神の藤波晋太郎も、体の線が細いので疲労が出ると思っていましたが、ここまで5勝。体の芯の強さと、197センチという長身を生かすフォームが、活躍の大きな要因でしょう。それに、藤波は運がいい。いまピッチャーが手薄になっている阪神に入団したことが、藤波の運の強さの証明です」>
さらに、この2人に並ぶ新人は巨人の菅野智之だという。<「制球力は、すでに球界で五指に入る。15勝前後まで勝ち星を伸ばすと思いますよ。かつては、いまほどコントロールはよくなかった。学生時代はスピードで押せたため、さほど制球を意識せずともよかったのでしょう。浪人中の1年間にプロのレベルを研究し、自分の球の速さでは難しいという結論にたどり着いたのだと思います。プロ入り前に、その結論に至ったことが素晴らしい」>
今年は10年に1度という新人の当たり年のようだ。今夜は野球を見ながらビールといきますか。
これでも世界第2の経済大国か!?「太子党」と「鼠族」酷すぎる中国格差社会
『週刊新潮』は中国のすさまじい貧富の格差を特集している。まずは中国共産党の高官の息子「太子党」の話から。<ピカピカに磨き上げられた真っ黄色のランボルギーニを乗り回し、バカンスに出掛ける時はプライベートジェットを利用する。週末は自らクルーザーを操縦し、夜な夜なモデル級の美女を連れてパーティー三昧……。
酒とバラの日々を約束された特権階級は、これまでアラブの王族と相場は決まっていた。しかし、中国広東省に住む16歳の少年が、そんな世界の常識を塗り替えてしまったのだ>
さる香港紙が6月(2013年)に報じたところによれば、北京市内だけで総資産1000万元(約1億6000万円)以上を保有する富裕層が約18万人にのぼるという。
今度は最貧層の話。<『鼠族』とは、地方から大都市へ出稼ぎに来た低賃金の労働省を指す俗称だ。賃料の高騰により、まともな部屋に住めない彼らは、主にビルの地下をねぐらにしている。管理者に払う6畳一間の家賃は月3000円程度で、そこに無理矢理3段ベッドを2つ置き、夫婦とそれぞれの両親、子供と3世代7人が住むのは当たり前だ。
窓もなく、炊事洗濯をする場所もないので、食事はインスタントラーメンが主で、むろんトイレは共同。それどころか、電気を勝手に引き込み、公衆トイレの用具入れに住み込んだケースが報じられたこともある>
北京市には鼠族が100万人以上いると推定されるという。中国の抱える凄まじい格差や不平等は、辺境においてさらに拡大しているそうだ。<雲南省のチベット族自治州を訪れたジャーナリストはその惨状を伝える。
「外国人の寄付で建設された全寮制の学校を訪れましたが、給食に出されたご飯は腐って甘酸っぱい匂いを発し、野菜炒めも中身は雑草。
子供たちの楽しみは週に一度、野菜炒めにわずかな肉が混じることです。自然環境も厳しいため、栄養不足に由来する病気で両親を亡くした孤児が大半で、集落の平均寿命は40歳前後と聞きました。雲南省や政府からの援助も一切ありません」>
この国が世界第2の経済大国だなんて信じられない。この酷すぎる格差社会はどこかで破綻すること間違いない。