新右翼「一水会」鈴木邦男「次の天皇は時の陛下がお決めになればいい」
今週も週刊新潮、週刊文春で「雅子妃」ものをやっている。週刊新潮は皇太子夫妻の被災地訪問を8月20日で検討に入っていると報じているが、これまでも2度予定されたが、雅子妃の体調の問題でキャンセルされたのでどうなるかと気を揉んでいる。
週刊文春はジャーナリスト・友納尚子氏の連載「ザ・プリンセス雅子妃物語」の中で、例の皇太子の「人格否定発言」を取り上げている。2004年5月10日、訪欧を前にして開かれた皇太子の会見は大きな衝撃を与えた。
「雅子はこの十年、自分を一生懸命、皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが、私が見るところ、そのことで疲れ切ってしまっているように見えます」
そして、次のように述べる。「雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」
友納氏によれば、皇太子の発言に対する国民の当初の反応は、皇太子夫妻に同情的な声が圧倒的だったという。宮内庁には会見後、一般から700通に及ぶメールが殺到した。そのほとんどが宮内庁に対する批判だった。真っ先に槍玉に上がったのが、前年12月11日とまだ記憶に新しかった湯浅利夫宮内庁長官の「第三子発言」で、それが原因ではないかと見ていたようだと書いている。
第三子発言とは、湯浅長官が定例会見で「秋篠宮さまのお考えもあると思うが、皇室の繁栄を考えた場合、三人目を強く希望したい」と語ったものである。友納氏は、皇太子の発言はこのことだけを念頭に認められた言葉ではないと書いているが、ここではそれには触れない。
いま読み返しても酷い発言である。雅子妃の怒りや哀しみはいかばかりであっただろう。私は皇室崇拝者ではないが、このところの雅子妃バッシングには憂慮している。先日、新右翼団体「一水会」顧問の鈴木邦男さんとビジネス情報誌『エルネオス』で対談した際、こんなやり取りをした。
<元木 皇太子・雅子妃へのバッシングを多くの雑誌がやっています。
鈴木 かつては皇室の人々はそんなの読まなかったけど、今は読んでるわけですからね。反論権もない人に対して無慈悲なやり方だと思いますよ。皇太子に辞めろとまで言ってるんだから。
元木 天皇の後継問題はどう考えますか。
鈴木 僕は次の天皇陛下は誰がするということも天皇陛下が決めてくださればいいと思うんです。天皇陛下はいてくださるだけでありがたいんだから、国民の側からああだこうだ、次の皇太子はこうしろとか、天皇は女の子じゃダメだとかいうのは失礼な話です>
何度もいうが、雅子妃のことは静かにしてあげて時を待つしかない。一番苦しいのは本人自身なのだから。