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えんがわはヒラメじゃない?なにをいまさら…大間の初競りチェーンよりマシだよ回転寿司

   『週刊文春』の「『激安ニセモノ食品』が危ない」は「回転寿司チェーン」を取り上げている。まずは都内の回転寿司チェーンに8年間勤めているA氏の言葉。<「うちの店は、シャリに乗せるだけでいい形に調理加工された寿司ネタを仕入れています。半分は外国産冷凍パックのものです。中国やタイ、ベトナム、ロシアや南米など、世界中から運ばれてきます。カットされている白身魚やイカなどは、見た目では種類はわかりません。

   従業員は袋の表示で何の魚かを判断するだけ。ネギトロ用のパックにはネギトロとしか書いていないので、何のマグロなのかわかりません。店には魚の目利きができる職人なんて存在しません。海外で作られた冷凍食品を解凍して出してるようなものですから」>

   食品化学や魚介類に詳しいサイエンスジャーナリストの中川基氏がこう解説する。<「寿司ネタのえんがわは、本来はヒラメを使うものですが、回転寿司で出ることはまずありません。ヒレを動かす筋肉の部分であるえんがわは、一匹のヒラメからは4貫ほどしか取れない。なので、多くの回転寿司店では、巨大魚のオヒョウやカラスガレイを代用魚にしています。ただヒラメのえんがわと表示していなければ、違法ではありません」>

   週刊文春には失礼だが、いまさらこんなことをという思いで読んだ。回転寿司でヒラメのえんがわを食べられると思って行く人はほとんどいないであろう。私は回転寿司愛好家で、安くてやや旨いのだから、よしとしなくてはいけないと思う。

   先日、大間の鮪を売り物にしているチェーン店に行ってみたが、鮪の酷いこと…。あれは正月に買ったものを冷凍して保存しておいたのか。それにしても「大間」らしい味がまったくしなかった。だが、そんなものだ。回転寿司に安さと旨さを求めるのは無い物ねだり。ただ、体に悪い抗生剤や抗菌剤、ホルマリンなどが使われているという指摘は気になるね。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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