中国人観光客のマナーの悪さに世界各地で批判が強まり、中国政府は「マナー向上8か条」を呼びかけているという。世界遺産に登録されている「万里の長城」や北京市にある「頤和園」では人目もはばからずに立ち小便、ところかまわずごみのポイ捨て。自国内なら「ほっとけ!」となるが、海外の観光地となるとそうはいかない。
「朝食バイキングで1日分の食事持ち去り」(香港)、「2人部屋に5人宿泊」(タイ)…
2か月前にはエジプトの古代遺跡、ルクソール神殿の壁面に中国語で「ここに来た」と落書きがあり激しい抗議が起きた。香港紙「SCMP」の電子版(2013年6月16日付)には「中国人はレストランの案内も待たずズカズカ入ってくるし、朝食バイキングで1日分の食事を持ち帰る人がいる」。タイ紙「ザ・ネーション」電子版(2月22日付)には「2人用のホテルの部屋に4~5人で宿泊したり、中国観光客の車が猛スピードで逆走した」と批判記事が続く。
台湾の空港ロビーでは母親が幼児におしっこをさせ、人のいない山の中じゃないんだぞ言いたいところだが、山の中である世界遺産に登録されたばかりの富士山でも傍若無人だ。5合目にある簡易郵便局の壁に貼られたポスターに、中国人観光客がボールペンの試し書きをしてポスターは真っ黒。局員は「新しくししてもイタチごっこで」とお手上げ状態のようだ。
中国人観光客の人気スポット、東京・浅草では公衆トイレが大変だという。観光客が帰るとトイレの中は使ったままの紙が山になっているという。中国には紙を流さない習慣があるらしい。
中国政府あわてて「観光マナー向上8か条」発表
見かねた中国政府が発表した「マナー向上8か条」には、「大声で騒がず、列にはちゃんと並ぶ」「花や果物を勝手に取らない」「文化財に落書きしたりよじ登ったりしない」「ホテルや公共物を破壊しない」「人に向ってくしゃみをしない」などとあった。
司会のみのもんたは「知らないんですよ。教えてあげなきゃ」と同情しながらもこういう。「北京に取材に行き、トイレに入ってビックリした。流す習慣がないからそのまま積もっちゃって、便器の外にしているんですよね。出るものも出なくなっちゃう。北京ですらそれですから…」
自己中心的な中国人気質が浮かび上がってくる。