開発競争で欧米、中国、日本入り乱れ治安悪化
2年間ケニアに滞在したアフリカ地域研究家・平野克己氏は、「現地の治安状況は不安定です。滞在している外国人はみんな警戒していた」と話す。小川さんの兄・小川淳さんは「治安の悪さは弟も十分知っていたはず。その弟が殺されるとは」と言葉少なに語った。
司会の加藤浩二が「現地では車のガソリンまで抜き取られると聞いています。この状況は何とかならないものでしょうか」という。よその国のことを「何とかならないものでしょうか」って…。行かない以外にないでしょうに。聞かれたコメンテーターの宮崎哲弥(評論家)は困ったように、「欧米ではアフリカは宝の山と見られています。でも、日本はそれまでのODA(政府開発援助)を縮小させていました。その間、中国が勢力を伸ばした。そこで、日本政府もODAの規模を復活させました。確かに、アフリカにはいろいろな資源があり、開発が進んでいますが、陰の部分では貧富の差が広がり犯罪の温床となっているわけです」と説明した。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト