アフリカ東部のケニヤ第2の都市、モンバサで日本人ビジネスマンが15日昼(2013年7月)、強盗に襲われ射殺された。金融機関から現金を引き出した帰りに襲われており、犯人グループは手押し車で道をふさぐなど計画的だった。
多数の日本人犠牲になったアルジェリアの人質事件から16日でちょうど半年。日本政府が進めるアフリカ開発の最前線でまた犠牲者が出た。
コンビナート建設の現場責任者。大金引き出した直後に5人組
亡くなったのは東洋建設(本社・東京)の協力会社「イーストマリン」の社員、小川悟さん(51)だ。東洋建設によると、運転手とともに車で金融機関に行き、現地通貨70万ケニアシリング(約300万円)を引き出して帰る途中、工事現場のゲート100メートル手前で襲撃を受けた。
犯人グループに手押し車で道をふさがれ、立ち往生したところへ車の両側に犯人たちが近づき、窓ガラスを割って金品を要求した。その際、抵抗した小川さんを右肩の後ろから銃で1発撃ち即死状態だった。犯人グループは5人で、2台のオートバイで逃走したというただ、現金が入っていたカバンはそのまま車内に残されており、現地の警察はあわてた犯人グループがカバンを取り違いて逃走したとみている。
東洋建設はモンサバ港で日本のODA(円借款)のよるコンビナート建設を担当しており、小川さんは昨年11月に派遣され、作業船舶の保守、点検などの現場責任者を務め、9月に事業が終了して帰国する予定だった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト