円安で輸入物価が値上がりしているなかで、電気料金がまた8月(2013年7月)から値上げになる。東京電力でみると、標準的な使用量の家庭の電気代は昨年8月7201円だったのに比べ、今年8月は7978円、約800円の大幅負担増になる見通しだ。
そこで、家庭の消費電力の5割以上を占めるというエアコンについて、値上げ分を取り戻す究極の節電術を節電アドバイザーの和田由貴が伝授した。
付けたり切ったりが一番電気食い―「水平送風」「自動風量」にコツ
帰宅したらまず室内にこもった熱気を外へ逃がす「換気」をする。次にエアコン設定温度を熱中症にならないギリギリの28度にする。エアコンは1度違うだけで大幅な節電になる。たとえば、23度を28度に上げると消費電力を30%カットでき、月額の電気料金に換算すると1740円の節約になるという。
ただ、28度設定で涼しさを感じるには工夫が必要ともいう。涼風を室内に循環させるため、風向きを水平にして扇風機を併用する。さらに風量を自動にするのが秘訣という。エアコンはスイッチを入れた直後が最も電力を消費する。「節電気分でON、OFFをこまめに切り替えるのが一番電気代がかかるパターンだ」という。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト